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皮膚症状

手足症候群

●症状

発現のピークは1~2週間です。服用開始から2ヵ月程度は特に注意が必要ですが、それ以降も皮膚の変化には注意してください。
手のひらや足の裏にチクチク感、ヒリヒリ感といった皮膚の違和感、ほてり感、赤く腫れる、角質が厚くなるなどの症状(手足症候群)があらわれることがあります。手足症候群の多くは、普段から圧力や摩擦のかかるところ、角質が厚くなっているところにあらわれます。手足症候群を放置すると痛み、水ぶくれなどができ、手を使った日常的な活動や歩行が困難になることがあります。
 

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画像提供:昭和大学病院皮膚科



対処方法及び予防方法

手足症候群を予防するためには、普段から手足への過剰な刺激を避け、保湿剤を用いて皮膚を保護し、乾燥や角化・角質肥厚を防ぐことが重要です。
症状があらわれた場合でも、軽いうちであれば、保湿剤を用いたスキンケアを継続したり、適切な処置を行うことで治療を継続することが可能です。重症化を防ぐためには、発現した症状を見逃さず、早期に適切な治療を行うことが重要です。この様な症状があらわれた場合、がまんしたり、ご自身の判断で服用を止めたりせず、すみやかに医師・看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。

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ネクサバール錠服用ダイアリーのチェックリストを利用して、すみやかに症状や経過を医師へ提示し、適切な処置方法やスキンケアについてのアドバイスを受けてください。

 

発疹

●症状

服用を開始して比較的早い時期に、顔、頭皮にピリピリ感、熱感、かゆみを伴う発疹や体に赤い発疹があらわれることがあります。

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対処方法及び予防方法

通常は発症しても軽度であり、多くの場合、無処置・塗り薬・内服薬により早期に回復し、ネクサバール錠による治療を継続することができます。
直射日光や熱いお風呂に入ることを避け、皮膚の保湿クリーム・ローションなどによるスキンケアを行い、入浴やシャワーにより皮膚を清潔にしてください。まれに、全身が赤くなって皮膚がはがれる症状(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあります。この様な症状があらわれた場合には、医師・看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。

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まれに、眼の充血、口内、くちびる、外陰部などの粘膜のただれと発熱を伴う全身の発疹やみずぶくれを生じる重症の薬疹[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、多形紅斑重症型]があらわれることがあります。この様な重症の薬疹があらわれた場合、直ちに服用を中止し、本冊子もしくはネクサバール錠服用ダイアリー裏面に記載のある医療機関へ緊急連絡し、指示に従ってください。

 

脱毛

●症状

毛髪が薄くなることがあります。

 

対処方法及び予防方法

従来の抗がん剤に比べて、ほとんどの毛髪が抜け落ちるほどの脱毛の発現頻度は高くありません。また、服用を継続中に自然に回復する場合もあります。現在のところ、特別な対処や有効な予防方法はありません。

 

 

ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌

●症状

ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌の報告がありますが、これらは手術によって取り除くことが可能です。いぼができたり、皮膚がただれることがあります。

 

対処方法及び予防方法

皮膚の変化(いぼ、ただれ等)を見逃さないよう、ご自身またはご家族の協力を得て日常的に確認してください。皮膚に異常を感じた場合は、医師・看護師・薬剤師にご相談ください。