伊藤先生からのメッセージ

伊藤先生からのメッセージ

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甲状腺がんは、胃がんや大腸がん、膵臓がん、乳がんといったがんに比べると、あまり知られていません。患者さんの数は増えていますが、これは検査法の進歩により小さいがんまで発見できるようになったためと言われています。女性に多いがんですので、特に40歳以上の女性は気を付けていただきたいと思います。

甲状腺がんの治療は手術による切除が基本ですが、それだけでは不十分な患者さんも存在します。そのような方にはRAI治療という放射線治療を行います。しかしRAI治療が無効な場合もあり、今までは経過を見ている以外に治療法はありませんでしたが、最近日本でも使用できるようになった分子標的治療薬により、RAI治療が効かない方もがん治療を続けることができるようになったため、分子標的治療薬の効果に大いに期待しています。

甲状腺がんの90%以上を占める乳頭がんは、早期に適切な治療を受ければ25年生存率は95%以上という非常に予後の良いがんのため、早期発見、早期治療が大事です。甲状腺がんは大きくならない限り症状がないため、早期発見のためには超音波検査が必要です。まずは健康診断や人間ドックなどで超音波検査を受けていただきたいと思います。また、気になる症状がある時は自分一人で悩まずに、かかりつけの先生にご相談していただき、甲状腺を専門としている医療機関を受診されることをお勧めします。