早期の場合は症状がほとんどない

――甲状腺がんになると、どのような症状が現れますか?
 

伊藤 甲状腺がんは早期の場合、自覚症状がほとんどありません。そのため、大きくなったのどのしこりに自分自身で気付いたり、健康診断や他の病気で診察を受けた際に、首の触診や検査で甲状腺がんが疑われるケースがほとんどです。今は超音波検査が普及しているため早期に発見されるケースが多いですが、発見されずに進行した場合は、反回神経という声帯の動きをつかさどる神経に浸潤することがあり、食べ物が飲み込みにくくなったり、声がかすれたりすることもあります。
 

――のどの違和感などに気付いた時は、何科を受診すればよいのでしょうか?
 

伊藤 のどのしこりや違和感の原因は甲状腺がんだけでなく、腺腫などの良性腫瘍や他の病気の場合もあるので、適切な診断を受けるためには、専門医を受診した方がよいでしょう。甲状腺がんは主に内分泌外科、甲状腺外科、耳鼻科、頭頸部外科で治療されています。これらの科を受診していただいてもよいですし、かかりつけの医師にご相談いただいて、専門医を紹介していただくのもよいと思います。
 

※ 浸潤 : がん細胞が周囲の組織や臓器に拡がっていくこと
 

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