検査技術の進歩により早期発見が可能に

図3.癌種別の罹患者数と死亡数:国内(2010年)

図3.癌種別の罹患者数と死亡数
国内(2010年)

――日本では甲状腺がんの患者さんは多いですか?

伊藤 甲状腺がんの罹患数は他のがんと比べると多くありません。

日本では2010年の罹患数が13,374人であり、甲状腺がんを罹患する確率(罹患率)は人口10万人あたり約10人となります。2010年の時点で、日本で最も罹患数が多い胃がんの罹患率は、人口10万人あたり約98人なので、甲状腺がんの罹患率は胃がんの約10分の1と考えられます。
しかし、検査技術の進歩や、健康診断や人間ドックでも超音波検査が行われるようになったことで、以前は発見できなかったような2-3mmほどの小さな甲状腺がん(微小がん)も発見できるようになり、それに伴い年間罹患数も増加しています。
一方、甲状腺がんの患者さんの死亡率は、男性ではほぼ横ばい、女性では減少傾向を認めています。