スチバーガ®錠は、GIST(ジスト)の進行を抑える経口の「分子標的治療薬」です。
スチバーガ®錠は、GIST(ジスト)の進行を抑える経口の「分子標的治療薬」です。
GISTに対して 処方される分子標的治療薬には、他にイマチニブ、スニチニブがありますが、スチバーガ®錠は、これらで効果がみられなくなった場合や副作用などで服用できない患者さんに効果が期待されるお薬です。
スチバーガ®錠のはたらき
腫瘍細胞の増殖信号をブロックします。
GISTでは、主にKIT(キット)タンバクの異常より、腫瘍細胞の増殖が起こっています。チバーガ®錠は、このKITタンバクにくっつき、異常な信号を出さないように働くことで、GISTの進行を抑えます。
ほかにこんな働きも
腫瘍細胞に栄養を送る血管ができるのを防ぐ
腫瘍細胞は自分が増えていくために、近くの血管から新しい血管を作り、酸素や栄養をとりいれようとします(血管新生)。
スチバーガ®錠はこのような結果が作られるのを防ぐことにより、さらにGISTの進行を抑えます。
GIST(ジスト)とは
GISTは、消化管の壁にできる悪性腫瘍の一種で、10万人に1~2人という稀な病気です。
胃がんなど通常の消化器がんの多くは、消化管の「粘膜」から発生するのに対して、GISTは粘膜の下にある「筋肉層」から発生します。通常の消化器がんとは性質が異なるので、治療方法も異なり、区別して対処する必要があります。GISTのできる場所は、胃が最も多いと言われていますが、小腸や大腸など消化管ならどこでも発生する可能性があります。