Q3 前立腺がんで骨転移が多いというのは本当ですか?
前立腺がんは、進行すると骨に転移しやすく、最初のホルモン療法が効かなくなった状態(去勢抵抗性前立腺がん*と言います)においては、80%以上の高い頻度で骨転移が認められることが知られています。
転移が起こりやすい部位は、脊椎、肋骨、骨盤、大腿骨など、体の中心付近にある骨です1)。
* 男性ホルモンの分泌を抑える治療(手術療法やホルモン療法)を行い、血液中の男性ホルモン(血清テストステロン)の値が50ng/dL未満であるにもかかわらず、病状の悪化やPSAの上昇
1) 全国骨腫瘍登録一覧表 平成27年度:日本整形外科学会骨軟部腫瘍委員会 2015; p.46-47.
骨転移が起こりやすい部位
知っておきたい前立腺がんの骨転移
監修:賀本 敏行 先生
宮崎大学医学部 発達泌尿生殖医学講座泌尿器科学分野 教授