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主治医に伝えるノート

あなたのことを、もっと教えてください

前立腺がんの治療には、さまざまな治療法があります。
そのなかで、あなたの主治医は問診やさまざまな検査の結果を考慮して、あなたに適した治療法を選択します。
近年は新たな治療法の登場により、病気の状態だけでなく、患者さんの生活様式や価値観に合わせて治療を選択することも可能になってきています。

あなたは主治医に対して、他の人には言いづらい症状や治療に伴う日常生活の変化、あなた自身の価値観などについて、伝えたことはありますか。
もちろん、あなたの主治医は多くの前立腺がん患者さんを診察していますから、忙しそうに見えるかもしれません。
でも、本当はあなたのことをもっと知って、よりあなたに適した治療法を提案したいと考えています。

主治医に対して、あなたのことをもっと伝えてみませんか。
あなたに合った前立腺がん治療は、そこから始まるのです。

監修:赤倉 功一郎 先生
独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)
三島総合病院 院長

本冊子の使い方

使い方は簡単です。
本冊子には、あなたの「現在の状況」「気になる症状」「日常生活の変化」「価値観や生活で大事にしていること、治療に対する要望」に関する質問と記入欄があります。
これらの質問に対するあなたの状況や思いなどを本冊子に記入し(手順1)、受診の際に病院スタッフに提出(手順2)、診察後は本冊子を受け取って帰宅します(手順3)。次回受診時も同じ手順です。

記入欄は3回分あります。記入の際は、記入例を参考にできるだけ具体的に記入ください。

本冊子の使い方:手順イメージ

以降のすべての質問に記入する必要はありません
(あなたが伝えたくないことは記入しないで構いません)

あなたの「気になる症状」を教えてください。

前立腺がんの治療中は、がんや治療に伴うさまざまな症状がおこる場合があります。
そのなかには、定期的な通院時に主治医に伝えている症状だけでなく、「主治医に伝えるべきかどうかわからない」、「言葉で表現しにくい」、「伝えるのが恥ずかしい」といった症状などもあると思います。あなたの主治医は、あなたの少しでも気になる症状を考慮して、その症状に対処します。

「気になる症状」の記入シート

あなたの「日常生活の変化」を教えてください。

前立腺がんの治療中は、日常生活に対してさまざまな影響が起こる場合があります。例えば、①家族や他の人の手助け、②生活様式、③仕事、④人に会うための外出、⑤旅行、⑥公共交通機関の利用に関する変化です。
これらのなかには、定期的に主治医に伝えている変化だけでなく、「主治医から聞かれないので話す必要はないと思っている」、「主治医に伝えるべきなのかどうかわからない」、「伝えるのが恥ずかしい」といった変化などもあると思います。

あなたの主治医は、あなたの日常生活のちょっとした変化も考慮して治療法を検討します。

あなたの「価値観や生活で大事にしていること」を踏まえて、あなたの「治療に対する要望」を教えてください。

前立腺がんの治療中は、価値観などが以前とは変わっていくことを感じているのではないでしょうか。あなたの主治医は、治療効果などだけでなく、現在のあなたの価値観なども考慮して治療法を検討します。