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患者さんの声

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医療の進歩に希望を感じました

59歳の時、頻尿が気になり近くの病院を受診したところ、前立腺がんの疑いを指摘されました。がん診療連携拠点病院で精密検査を受けた結果は前立腺がんでリンパ節転移あり。「手術も放射線ももうだめ。内分泌療法しかない」と告げられ、大変落ち込みました。

その後は、腫瘍内科で内分泌療法を続けていますが、治療開始の8年目、担当医から「放射線療法をしてみようか」と思わぬ提案が。放射線技術が向上し、私の病状でも治療効果が期待できるようになったとのこと。あきらめていた治療が受けられることに希望を感じました。37回の放射線照射を終え、今は病状も安定。スポーツクラブに通う毎日です。

振り返ってみて良かったと思うのは、自分が納得できる病院を選び、正しい情報を得る努力をしてきたこと。

また、疑問や不安を解消するために、聞きたいことをあらかじめ箇条書きにまとめてから受診してきたことです。

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小さな痛みや症状も主治医に伝えることを心がけています

介護施設で働いていた53歳の時にステージ4の前立腺がんが見つかりました。最初はその現実をなかなか受け入れられませんでしたが、病院のがんサロンで同病の人と話すことで、心が楽になっていきました。

治療は内分泌療法と抗がん剤が中心。骨転移が原因の激しい痛みで夜も眠れなかった時には緊急入院し、薬物治療と放射線内照射治療で痛みを緩和させました。脊椎管狭窄症にも悩まされましたが、2度の整形手術を受け、現在は何とか歩ける程度まで回復しています。小さな痛みや症状も主治医に伝えることは、より良い治療を受けるためには不可欠だと考えています。

最近また介護施設で働き始めました。今も先のことを考えて不安に襲われることはありますが、前立腺がんの転移経験者として講演したり、地元の小中学校のがん教育の授業で講師役を務めることもあり、一日一日を大切に過ごすことができています。