Cさん(82歳 地方在住)の場合
こちらに示すケースは、仮想患者さんによるモデルケースです。実際の病状や経過、治療法の選択などは、患者さんによって一人ひとり異なります。
ご自身の経過や治療法の選択については、主治医の先生とよくご相談ください。
今後の治療を考える上で重要なポイント
- 他の臓器には転移していない
- ホルモン療法(ADT*)を実施済み
- 高血圧や狭心症も考慮してのんびり自分のペースで治療できれば良い
- 頻繁に通院することは避けたい
選択できる治療
【ホルモン療法】
- アンドロゲンの作用を抑える薬剤を内服する治療です。
- 決められた用法・用量の通りに服用します。
- 転移のない場合にのみ使われる薬もあります。
【化学療法】
- 腫瘍を小さくしたり、がん細胞を壊す薬剤(抗がん剤)による治療です。
- 通院または入院して点滴で投与します。
- 基本的な投与スケジュールが決まっています。
- 別の化学療法が終わった後にのみ使われる薬もあります。
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- ADT:アンドロゲン除去療法の略です。薬剤や手術によって男性ホルモンの分泌を妨げる(去勢状態とする)ことで前立腺がんの進行を抑えます。
患者さんモデルで考える、進行した前立腺がんとの共生
監修:鈴木 和浩 先生
群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学 教授