服用初期のマイナートラブル
お薬を飲み始めてから最初の1~2ヵ月間は、頭痛や悪心、不正出血などのマイナートラブルが起こりやすい時期です。
ほとんどの場合、服用を続けるうちに治まりますが、症状がつらいときや長く続くときは、担当の医師に相談してください。
不正出血について
ヤーズフレックス配合錠の服用中に、不正出血などがみられることがあります。
不正出血が心配なときは、あらかじめパンティライナーや軽い日用のナプキンを用意しておくと安心です。
不正出血はお薬の服用を続けるうちに次第に治まりますが、もし長くまた頻繁に続くようであれば必ず医師に相談しましょう。また、最長120日間の連続服用のとき、服用25日目以降に不正出血が3日続いた場合は休薬を4日間とっていただく必要があります。気になることがあれば医師にご相談ください。
また、手帳などに、ヤーズフレックス配合錠の服用開始日や出血があった日を記録しておくと、医師への相談もスムーズになります。
服用サポートアプリ「つづけるミカタ」や「ヤーズフレックスLINEサポート」も、ぜひご活用ください。
考えられる不正出血の原因
- お薬の飲み忘れで効果が弱くなった
- 下痢などで消化吸収が悪くなり、お薬の効果が弱くなった
- 子宮内膜症、性感染症、子宮頸がん、子宮体がんなどの可能性
注意すべき副作用~血栓症~
ヤーズフレックス配合錠に限らず、EP配合剤を服用する際に気をつけたい副作用に、血栓症があります。
血栓症とは、血管に血のかたまり(血栓)が詰まる病気で、医療機関での早急な対応が必要です。血栓症には、次の2つのタイプがあります。
静脈血栓症
足の静脈に血栓が詰まる深部静脈血栓症と、その血栓が移動して肺の静脈に詰まる肺塞栓症があります。一般的には、飛行機などの乗り物内であまり足を動かせないことに関連して発症するエコノミークラス症候群、ロングフライト症候群として知られています。
動脈血栓症
動脈に血栓が詰まる病態です。心筋梗塞や脳梗塞につながるおそれがあります。
血栓症の前兆に気づいたときは、医療機関を受診しましょう
ヤーズフレックス配合錠の服用中、以下のような症状が現れたときは、血栓症が生じている可能性があります。すぐに服用を中止し、医療機関を受診しましょう。その際、医師にヤーズフレックス配合錠を服用中であることを必ず伝えてください。
<注意が必要な症状>
手足 |
突然の足の痛み・腫れ、手足の脱力・まひ ふくらはぎが赤くなっている、ふくらはぎを握ると痛い |
胸部 |
激しい胸の痛み、突然の息切れ、胸が押しつぶされるような痛み |
頭部 |
激しい頭痛、前兆のある痛み (頭痛の前にチカチカあるいはキラキラしたり、閃光が走ったりする) |
腹部 |
激しい腹痛 |
口 |
舌のもつれ・しゃべりにくい |
目 |
突然の視力障害(見えにくいところがある・視野が狭くなる) |