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過多月経・月経困難症について

正常な月経の目安とは

月経は女性の健康のバロメーター。経血量や周期のみだれ、月経痛などから思わぬ病気がみつかることもあります。

正常な月経のめやす

初経年齢

平均12歳

月経周期日数

25 ~ 38日

出血持続日数

3 ~ 7日間(平均5日間)

1周期の総経血量

20 ~ 140mL

閉経年齢

45 ~ 56歳(平均50.5歳)

 

過多月経とは?

他の人と比べて経血量が多いか、少ないかというのはわかりにくいものです。

最も多い日でもナプキンを2時間おきにかえるくらいが一般的のようですが、これに対し、経血量が非常に多く、ふだんの生活に支障をきたすような場合を「過多月経」といいます。過多月経には原因となる子宮などの病気がある場合と、原因となる病気がなく、体内のホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。

 

こんな症状、ありませんか?

ナプキンが1時間もたないほど経血量が多い、経血のなかにレバーのような血のかたまりがある、などの症状がある場合は「過多月経」がうたがわれます。

過多月経になると経血量が多くなるため「鉄欠乏性貧血」をともなうことが多く、 めまいや立ちくらみ、疲れやすいなどの症状があらわれます。

鉄欠乏性貧血とは

体内の鉄が不足し、全身に酸素を運ぶヘモグロビン(赤血球に含まれる血色素)が十分に作られないことにより生じる日常最もよくみられる貧血です。月経による定期的な出血で鉄が不足しがちな女性に多くみられます。この貧血はゆっくり進行するため、貧血状態になれてしまい、症状が自覚しにくいので注意しましょう。

月経困難症とは

生理痛がひどくて起きていられないようになり、学校や仕事に行けなくなったり、日常生活に支障をきたしたりする場合を月経困難症といいます。おもな症状は、生理中の下腹部痛、腰痛、背中の痛み、頭痛、吐き気などですが、便秘や下痢、寒気や発熱、貧血を伴うことや、生理の量や期間に異常を感じる場合もあります。 月経困難症には原因となる病気のない「機能性月経困難症」と、子宮などの病気が原因となっている「器質性月経困難症」があります。

過多月経や月経困難症の原因となる主な病気

過多月経や月経困難症の原因となる主な子宮や子宮周辺の病気には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症があります。これらの病気は生殖年齢女性に多くみられます。

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

 

子宮筋腫は子宮筋層にできるこぶのような良性の腫瘍です。筋腫の位置や大きさ、個数によって症状はさまざまです。

 

症状

貧血症状(めまい、立ちくらみなど)、経血量の増加、不正出血(月経時期以外の出血)、月経痛、不妊など。

 

子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)

子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)

 

子宮腺筋症は子宮内膜組織が子宮筋層の中にできる病気です。子宮筋層の中にできた組織が月経のたびに増殖と剥離を繰り返し、さまざまな症状を引き起こします。また、病気が進むにつれて子宮筋層が厚くなります。

 

症状

月経痛、経血量の増加、出血持続日数の延長など。

 

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

 

子宮内膜症は子宮内膜組織に似た組織が子宮周囲の臓器(腹膜、卵巣など)にできる病気です。病巣にできた組織が増殖と剥離を繰り返すことで、炎症や癒着を引き起こすため、さまざまな症状がみられます。

 

症状

月経痛、下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛、不妊など。

 

お願い:ミレーナ52mgの装着中にからだの異常に気づかれた場合は、速やかに医師に相談・報告してください。