ベタフェロン®について
MS治療薬「ベタフェロン」について
1993年に世界で初めてのMS治療薬としてベタフェロンが承認されました。日本では1995年から大規模な臨床試験が行われ、2000年9月に厚生労働省の承認を得てベタフェロンの販売が開始され、現在までに日本人における20年以上の使用実績があります。
今では日本やアメリカ、ドイツをはじめとする約100カ国で承認され、世界中のMS患者様に使用されています。
ベタフェロンの特徴
ベタフェロンは、2日に1回、患者様ご自身で皮下に注射していただく在宅自己皮下注射製剤です。MSの炎症は慢性的な免疫バランスの異常によって引き起こされると考えられています。1日おきに注射することで血液中の反応物質の濃度を一定に保つことができます※1)。
ベタフェロンは室温保存が可能ですので、室温が30℃以下では冷蔵庫に入れる必要はありません。またベタフェロン溶液はpHがほぼ中性(生理的)であるため、薬剤の刺激を抑えることができます。
参考文献:
- ※1)GARY J.WILLIAMS and PATRICIA L.WITT:JOURNAL OF INTERFERON AND CYTOKINE RESEARCH 18:967-975(1998)
副作用について
主な副作用として、発熱、頭痛、注射部の紅斑・疼痛・硬結・かゆみ、腫れ、発疹、感染、倦怠感、吐き気、関節痛などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
気分が落ち込む、眠りが浅い、興奮、いらいら[うつ病、自殺企図、躁状態、攻撃的行動]
息切れがする・息苦しくなる、咳が出る[間質性肺炎]
注射部位が痛んだり赤くなったり硬くなる[注射部壊死]
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[重篤な肝障害]
発作的な息切れ、呼吸困難、じんましん[重度な過敏反応]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。