前立腺がんセミナー in 札幌

もっと話そう前立腺がん転移のこと
くらしを守る早期対応のすすめ

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2018年9月29日(土) 14:00〜16:40
札幌市教育文化会館(札幌市)

当日は、93名(患者40名を含む)が来場し、座長や演者からの質問にアンサーパッドを用いて回答していただく、参加型のセミナーとなりました。

本ページではご講演を抜粋してご紹介しています。全文はWebでご覧いただけます。
https://www.cancernet.jp/zenritsusen180929

座長より


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永森 聡 先生

北海道がんセンター 副院長

前立腺癌の治療薬は私たちが医者になったころに比べるとどんどん新しいお薬がでてきて、20年前だったら薬もなく注射で男性ホルモンのレベルを下げるような治療しかできませんでしたが、今はいろいろな経口剤や注射剤がでてきていますので、5年生存率もかなり改善しています。いったん転移するとどのがんも根治、完治というのはなかなか難しいのですが、前立腺がんに関しては、がんと長く共存できるとはいえるでしょう。前立腺がんというのは主に骨に転移します。骨というのは体を支えていますが、肺とか肝臓といった臓器のように命そのものを支えている部位ではありません。骨の転移はQOLを下げてしまうことはあっても、放射線をあてたり薬を飲むことである程度は治療していけます。あきらめず、川崎さんのようにがんと共存していく気持ちで前向きに治療していただきたいと思います。

治療と向き合う上で大切なこと〜骨転移を体験して

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川﨑 陽二 さん

前立腺がんであることをすぐに受け止めることができず、 パニックになり現実を受け入れられなかった段階がありました。
それを乗り越えて今があります。

元介護福祉士として講演を行ってきましたが、実は今年の9月1日に再就職して介護福祉士として復活しました。今日は私なりに治療に向き合うことで大切にしてきたことや骨転移についてお話しいたします。

前立腺がんを告知されたのは6年7ヶ月前です。治療前のPSAは700ng/mlで、グリソンスコアは5+5=10でした。こうした数値を見ていただければ、私がどのような状態であったかはわかっていただけるのではないでしょうか。

すでに骨転移をしていたのですが、現在もホルモン治療と化学治療法(抗がん剤治療)を継続中です。骨転移では薬の副作用で顎骨壊死が起こりやすいことから、4週間ごとに口腔外科に通い口腔管理も行なっています。

前立腺がんを告知されるかなり前から腰痛や肩こりがありましたが、まさかそれが骨転移の症状だとは思いもしていませんでした。介護福祉士といえば腰痛がつきものだし、むしろそれはプロのひとつの勲章だと勘違いしていたのです。

骨転移では全身を針で刺されるような痛みも経験し、放射線治療や緩和治療を受けるようになりました。副作用に悩んだ時期もありましたが、そうした治療も今となっては受けてよかったと思っています。

告知を受けてからこれまでの痛みと生活の質(QOL)を表にしてみました。薄い緑がQOLです。痛みが最高の時はQOLが最低でしたが、その後放射線療法を受けて逆転。2015年あたりまでは仕事にも復活していました。

しかし骨転移を甘くみていたのがよくなかったのでしょう。小さな症状もあったはずですが、それを無視して仕事を続けていたら狭窄症と診断されブロック注射をし、除圧手術を受けることになりました。

前立腺がんになってからというもの、苦しかったこと、辛かったことはたくさんあります。骨転移の痛みで夜も1週間眠れなかった経験もありました。冒頭にお話ししたとおり、この9月に再就職しましたが、それまでの2年は脊柱管狭窄症もあって仕事を辞めざるを得ない状況でした。今もそうですが思うように歩けない状態なのですが、この病気は話さないとなかなか理解されないのも辛かったです。

こうした経験から自分なりに大切だと思うのは、小さな症状でも訴えるということです。また、私のように「これは職業的なもの」といった勝手な自己判断はしないでください。QOLを保つことも心がけています。QOLを落とすと治療に対して前向きになれません。私もこれから先どうなるかわかりません。転倒したら骨折、というのもみなさんよりリスクが大きいのでそこも注意をしなければなりません。

最後になりますが、どんな名医でも骨に対する痛みはわかりません。小さな痛みでもそれを主治医に訴えることが大切で、その訴えによって最適な治療を先生が施してくれると思っています。

患者さん個人のご経験をお話しいただきました。すべての患者さんが同様の経過を示すわけではありません。

前立腺がん転移について知ってほしいこと

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丸山 覚 先生

北海道がんセンター 前立腺センター長

前立腺がん治療で大切なのはその見極めです。
骨転移では、腫瘍マーカーのPSAや骨代謝マーカーのAPL※が一般的に診断に使われています。画像検査では骨シンチグラフィーが一般的で、放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を注射して、撮影する方法があります。

前立腺がん治療の基本となるホルモン療法の効果がなくなった去勢抵抗性前立腺がんでは、骨転移の頻度は8割以上とされます

前立腺がんの転移部位で多いのは、前立腺の周囲のリンパ節や腰椎、脊髄、骨盤などの骨です。転移が見つかった前立腺がんの6割から7割にみられます。

骨転移のメカニズムは、前立腺にできたがんの細胞の一部が剥がれて、血管内に入り、血液の流れにのって骨に移動、すみやすいところをさがしてがん細胞が巣をつくり、そこで分裂して増殖していくというものです。骨への転移には溶骨型転移と造骨型転移がありますが、前立腺がんは後者で、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨がもろくなってしまいます。

気になる症状を主治医に伝えることが大事です

骨転移の症状には、痛みやしびれ、麻痺、骨折、そして血中のカルシウムが増えることによる吐き気などがあります。初期はちょっとした違和感、いつもと違うなあといった症状ですが、進行すると痛みやしびれ、麻痺が起こってきます。こうした痛みやしびれは本人以外にわかりません。

去勢抵抗性前立腺がんの場合などはPSAの数値が一桁でも転移している場合もあり、異常を感じたときには医師にすぐに伝えることが肝要です。しびれや麻痺は、脊椎にある椎体の中を走っている神経を腫瘍が圧迫することによって起こります。

手足がしびれる、力が入らない、下半身がしびれて踏ん張りがきかないというときは特に危険な状態なので、早めに受診してください。麻痺が発生して2日以上たつと回復できない可能性があります。逆に言えば2日以内であれば、放射線をあてたり、場合によっては手術をしたりして、症状を抑えることができる可能性があるということです。

骨転移の治療

基本的にはホルモン療法になりますが、骨密度が低下しやすくなるので、骨密度測定を定期的に行い、運動やカルシウム摂取を心がけてください。その後も骨転移に対する薬物治療もありますし、痛みを抑えるための鎮痛薬や放射線治療、さらに整形外科的処置、場合によっては手術といろいろな治療法があります。

骨転移の治療で大事なのは、できるだけ早い段階から適切な治療を始めることです。そのためにも、患者さんから積極的に「こういう状況なんだ」と教えていただきたいと思いますし、それによって私たち医師も「あぁそうなのか」と気づくことができます。ですからあまり遠慮せず、躊躇せず主治医の方とよく話をしてこれからの診療を進めていただければと思います。

家族にできること

骨転移そのものだけでなく、ホルモン療法も骨をもろくする原因になっており、ホルモン療法(アンドロゲン遮断療法)で1年に2%から5%骨密度が減ることがわかっています。意外に多いのがトイレやお風呂などの自宅での骨折です。転倒を防ぐためにもご家族の方の室内の整理整頓を心がけてください。

骨転移についての正しい知識が大切です

講演前に実施したアンサーパッドによる参加者アンケート(投票数92名)

前立腺がんが治療で完治しなかった場合は、時間を追って転移する割合が増えていきますが、最終的にはどのくらいの割合の患者さんで骨への転移がおこると思いますか?
(あなたご自身の場合ではなく、前立腺がん一般の確率としてお答えください)

※ALP(アルカリホスフォターゼ)               :破骨細胞や骨芽細胞が活発に働くと増加する骨代謝マーカーのひとつ

転移の早期発見・治療のために放射線でできること

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西山 典明 先生

北海道がんセンター 放射線診療部長

放射線治療は、がんが局所に留まっているときに治す目的で行うものと、全身的に転移している場合に、症状を和らげる目的に行うものがあります。症状を和らげる目的では線量をそれほどたくさんかけません。副作用をできるだけ出さない程度にして治療をします。骨に転移したがんによる痛みを和らげたり、神経を圧迫してしびれや痛みの原因となっているがんを治療したりするときにも使います。この場合は痛みをとるだけでなく腫瘍をある程度小さくしていくことが必要になります。

骨転移の検査

医療分野において放射線は画像診断と治療の両方で使われています。画像診断では体の調べたいところに放射線を照射し、通り抜けて出てきた放射線を検出することで臓器や病気の状態を調べます。前立腺がんの骨転移で行われる画像検査には骨シンチグラフィーやPET、MRIがあります。骨シンチグラフィーは、放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を用いたもので、午前中に注射をし、午後にガンマカメラというもので撮像します。骨転移の部位に薬剤が集まり、黒く写し出されます。ただし、炎症のあるところや過去に骨折して骨の密度が高くなっているところにも薬剤が集まりますから、骨シンチに所見があったからといって必ずしも転移とはいえません。

PETはおとなしいタイプの前立腺がんではなかなか薬が集まらず、前立腺がんの早期診断には使いにくいのですが、ある程度進行した去勢抵抗性前立腺がんのような悪性度の高い場合には検出できるので、実施することがあります。

MRIは放射線ではなく磁気を使った検査です。磁気を使っていろいろな信号を取り出すことができ、CTでは判断しきれないものを画像診断するときにも使われます。

前立腺がんに対する放射線治療について

かつて放射線治療といえば、透視や単純写真で骨構造を見て場所を決めていましたが、今はCTやMRI、PETなどの画像を用いることでがんと周辺組織を立体的に再現し、いろんな方向からあてることができるようになりました。専用コンビューターによる最適化計算を用いたIMRT(強度変調放射線治療)はある程度どの地域でも受けられるようになってきましたし、その進化系であるVMAT(連続回転強度変調治療)やSIB-IMRT(標的体積内同時ブースとIMRT)も出てきて治療の可能性が広がっています。また補助技術の話になりますが、IGRT(画像誘導放射線治療)という補助技術を用いることで、正常組織への照射を避けながらがん病巣への放射線集中性を高めることもできるようになっています。

組織内照射のうちRI内用療法は、前立腺がんの骨転移に対し、骨に集積しやすい性質のRIや、RIを組み込んだ薬剤を注射などで体内に投与し、体の中からアルファ線やベータ線をあてて治療する方法になります。

放射線療法を受ける場合は、その目的や方法、効果などを医師によく聞いておくことが大事です。次のようなリストを活用してみるのもいいでしょう。

  • 放射線治療を行う目的は何ですか。
  • どのような効果がありますか。
  • ほかの治療法はありますか。
  • どのような種類の放射線を、どのような方法で照射しますか。
  • 治療の期間はどのくらいですか。
  • どのような副作用がありますか。
  • 副作用の対処法はどのようなものですか。
  • 入院は必要ですか。通院で治療できますか。
  • 治療の効果は何時、どのようにして調べますか。
  • 日常生活で、どのようなことに気をつければ良いですか。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がんになったら手にとるガイド」

脊髄圧迫に対する緊急放射線治療

がんが脊椎転移して脊髄を圧迫している場合には放射線の緊急照射を要します。脊髄が圧迫されると手足の麻痺症状や膀胱直腸障害などが起きますが、その前段階には実は痛みがあることが多く、いきなりそうした症状が出ることはあまりありません。その前段階で治療できるのがいいのですが、麻痺などが出てからとなるとステロイドの投与を即座に開始し、それからすぐに放射線をあてるか、あるいは手術でその圧迫しているところを取り除きます。

前立腺がん転移について知ってほしいこと

丸山 覚 先生

北海道がんセンター 前立腺センター長

前立腺がん治療で大切なのはその見極めです。
骨転移では、腫瘍マーカーのPSAや骨代謝マーカーのAPL※が一般的に診断に使われています。画像検査では骨シンチグラフィーが一般的で、放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を注射して、撮影する方法があります。

前立腺がん治療の基本となるホルモン療法の効果がなくなった去勢抵抗性前立腺がんでは、骨転移の頻度は8割以上とされます

前立腺がんの転移部位で多いのは、前立腺の周囲のリンパ節や腰椎、脊髄、骨盤などの骨です。転移が見つかった前立腺がんの6割から7割にみられます。

骨転移のメカニズムは、前立腺にできたがんの細胞の一部が剥がれて、血管内に入り、血液の流れにのって骨に移動、すみやすいところをさがしてがん細胞が巣をつくり、そこで分裂して増殖していくというものです。骨への転移には溶骨型転移と造骨型転移がありますが、前立腺がんは後者で、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨がもろくなってしまいます。

気になる症状を主治医に伝えることが大事です

骨転移の症状には、痛みやしびれ、麻痺、骨折、そして血中のカルシウムが増えることによる吐き気などがあります。初期はちょっとした違和感、いつもと違うなあといった症状ですが、進行すると痛みやしびれ、麻痺が起こってきます。こうした痛みやしびれは本人以外にわかりません。

去勢抵抗性前立腺がんの場合などはPSAの数値が一桁でも転移している場合もあり、異常を感じたときには医師にすぐに伝えることが肝要です。しびれや麻痺は、脊椎にある椎体の中を走っている神経を腫瘍が圧迫することによって起こります。

手足がしびれる、力が入らない、下半身がしびれて踏ん張りがきかないというときは特に危険な状態なので、早めに受診してください。麻痺が発生して2日以上たつと回復できない可能性があります。逆に言えば2日以内であれば、放射線をあてたり、場合によっては手術をしたりして、症状を抑えることができる可能性があるということです。

骨転移の治療

基本的にはホルモン療法になりますが、骨密度が低下しやすくなるので、骨密度測定を定期的に行い、運動やカルシウム摂取を心がけてください。その後も骨転移に対する薬物治療もありますし、痛みを抑えるための鎮痛薬や放射線治療、さらに整形外科的処置、場合によっては手術といろいろな治療法があります。

骨転移の治療で大事なのは、できるだけ早い段階から適切な治療を始めることです。そのためにも、患者さんから積極的に「こういう状況なんだ」と教えていただきたいと思いますし、それによって私たち医師も「あぁそうなのか」と気づくことができます。ですからあまり遠慮せず、躊躇せず主治医の方とよく話をしてこれからの診療を進めていただければと思います。

家族にできること

骨転移そのものだけでなく、ホルモン療法も骨をもろくする原因になっており、ホルモン療法(アンドロゲン遮断療法)で1年に2%から5%骨密度が減ることがわかっています。意外に多いのがトイレやお風呂などの自宅での骨折です。転倒を防ぐためにもご家族の方の室内の整理整頓を心がけてください。

骨転移についての正しい知識が大切です

講演前に実施したアンサーパッドによる参加者アンケート(投票数92名)

前立腺がんが治療で完治しなかった場合は、時間を追って転移する割合が増えていきますが、最終的にはどのくらいの割合の患者さんで骨への転移がおこると思いますか?
(あなたご自身の場合ではなく、前立腺がん一般の確率としてお答えください)

※ALP(アルカリホスフォターゼ)               破骨細胞や骨芽細胞が活発に働くと増加する骨代謝マーカーのひとつ

転移の早期発見・治療のために放射線でできること

西山 典明 先生

北海道がんセンター 放射線診療部長

放射線治療は、がんが局所に留まっているときに治す目的で行うものと、全身的に転移している場合に、症状を和らげる目的に行うものがあります。症状を和らげる目的では線量をそれほどたくさんかけません。副作用をできるだけ出さない程度にして治療をします。骨に転移したがんによる痛みを和らげたり、神経を圧迫してしびれや痛みの原因となっているがんを治療したりするときにも使います。この場合は痛みをとるだけでなく腫瘍をある程度小さくしていくことが必要になります。

骨転移の検査

医療分野において放射線は画像診断と治療の両方で使われています。画像診断では体の調べたいところに放射線を照射し、通り抜けて出てきた放射線を検出することで臓器や病気の状態を調べます。前立腺がんの骨転移で行われる画像検査には骨シンチグラフィーやPET、MRIがあります。骨シンチグラフィーは、放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を用いたもので、午前中に注射をし、午後にガンマカメラというもので撮像します。骨転移の部位に薬剤が集まり、黒く写し出されます。ただし、炎症のあるところや過去に骨折して骨の密度が高くなっているところにも薬剤が集まりますから、骨シンチに所見があったからといって必ずしも転移とはいえません。

PETはおとなしいタイプの前立腺がんではなかなか薬が集まらず、前立腺がんの早期診断には使いにくいのですが、ある程度進行した去勢抵抗性前立腺がんのような悪性度の高い場合には検出できるので、実施することがあります。

MRIは放射線ではなく磁気を使った検査です。磁気を使っていろいろな信号を取り出すことができ、CTでは判断しきれないものを画像診断するときにも使われます。

前立腺がんに対する放射線治療について

かつて放射線治療といえば、透視や単純写真で骨構造を見て場所を決めていましたが、今はCTやMRI、PETなどの画像を用いることでがんと周辺組織を立体的に再現し、いろんな方向からあてることができるようになりました。専用コンビューターによる最適化計算を用いたIMRT(強度変調放射線治療)はある程度どの地域でも受けられるようになってきましたし、その進化系であるVMAT(連続回転強度変調治療)やSIB-IMRT(標的体積内同時ブースとIMRT)も出てきて治療の可能性が広がっています。また補助技術の話になりますが、IGRT(画像誘導放射線治療)という補助技術を用いることで、正常組織への照射を避けながらがん病巣への放射線集中性を高めることもできるようになっています。

組織内照射のうちRI内用療法は、前立腺がんの骨転移に対し、骨に集積しやすい性質のRIや、RIを組み込んだ薬剤を注射などで体内に投与し、体の中からアルファ線やベータ線をあてて治療する方法になります。

放射線療法を受ける場合は、その目的や方法、効果などを医師によく聞いておくことが大事です。次のようなリストを活用してみるのもいいでしょう。

  • 放射線治療を行う目的は何ですか。
  • どのような効果がありますか。
  • ほかの治療法はありますか。
  • どのような種類の放射線を、どのような方法で照射しますか。
  • 治療の期間はどのくらいですか。
  • どのような副作用がありますか。
  • 副作用の対処法はどのようなものですか。
  • 入院は必要ですか。通院で治療できますか。
  • 治療の効果は何時、どのようにして調べますか。
  • 日常生活で、どのようなことに気をつければ良いですか。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がんになったら手にとるガイド」

脊髄圧迫に対する緊急放射線治療

がんが脊椎転移して脊髄を圧迫している場合には放射線の緊急照射を要します。脊髄が圧迫されると手足の麻痺症状や膀胱直腸障害などが起きますが、その前段階には実は痛みがあることが多く、いきなりそうした症状が出ることはあまりありません。その前段階で治療できるのがいいのですが、麻痺などが出てからとなるとステロイドの投与を即座に開始し、それからすぐに放射線をあてるか、あるいは手術でその圧迫しているところを取り除きます。