手足症候群がよくわかるQ&A
Q-23 ステロイドの塗り薬でどのように症状がよくなるの?
ステロイドの塗り薬による治療を行えば、多くの場合、1週間ほどで皮膚症状や痛みの改善が認められます。 なお、症状によっては、ネクサバール錠の休薬や減量を行いながら、ステロイドの塗り薬が使用されることもあります。 手足症候群は、改善した後もまた発現を繰り返す場合があるので、弱めのステロイドの塗り薬や保湿剤で症状のコントロールをはかります。
以下に、ステロイドの塗り薬による症状改善の例をご紹介します。
*いずれの症例も最も強力なタイプのステロイドを使用しています。
症例1
- ネクサバール錠服用12日目に手足症候群が発現しました。
- 服用14日目の皮膚科初診時には、重度の症状を認めたため、ステロイドの塗り薬*による治療を行い、ネクサバール錠を減量しました。
- 6日後には皮膚症状は改善しました。

症例2
- ネクサバール錠服用中に手足症候群が発現しました。
- 皮膚科初診時には痛みが強く歩行困難でした。
- ステロイドの塗り薬*による治療を行ったところ、1週間で痛みは改善しました。
- その後、ネクサバール錠は3年以上継続投与されました。

症例3
- ネクサバール錠服用中に重度の手足症候群が発現しました。
- ステロイドの塗り薬*と保湿剤の混合薬による治療を行ったところ、1週間後には皮膚症状は改善しました。
