病期とは何ですか?どうやって決められますか?
病期とは、がんの大きさや広がり具合を示したもので、がんの大きさや周辺組織への広がり、リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかで判定します。腎がんでは、大きく下記の4つの病期に分類されており、病期の数値が少ないほど、予後は良好です。病期は、治療法を選択したり、今後の経過を予想するうえで大切な指標となります。
病期Ⅰ | がんが腎内にとどまり、大きさが7㎝以下の場合 |
病期Ⅱ | がんが腎内にとどまり、大きさが7㎝を超える場合 |
病期Ⅲ | がんが静脈または腎周囲組織に広がっているが、副腎への進展がなくGerota筋膜*をこえない場合または、がんが腎内にとどまっていても所属リンパ節への転移が1個ある場合 |
病期Ⅳ | がんが副腎に進んでいるか、Gerota筋膜をこえて広がっている場合または、がんの大きさに関わらず他臓器への転移がある、もしくは2個以上の所属リンパ節転移がある場合 |
参考:TNM Classification of Malignant Tumors (7th Edition), Wiley-Blackwell, Inc., 2009.
*GEROTA筋膜
腎臓や副腎を包んでいる膜。この膜内に脂肪とその内側の腎臓が包まれている。
