静脈血栓症について
静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を予防しましょう。
「静脈血栓塞栓症」ってどんな人がなるの?
血管には、心臓から手足に向かって流れる「動脈」と、手足から心臓にかえる「静脈」があり、この中を血液が流れています。動脈に血液を送り出す際は心臓がポンプの役割を果たしますが、静脈は手足の筋肉や弁などのはたらきによって血液を心臓に送り、からだ全体の血液を循環させています。
静脈の流れは、歩行や手足の運動にともなう筋肉の収縮に助けられていますが、長時間同じ姿勢のまま足を動かさずにいると、静脈の流れが悪くなり、血液のかたまり(血栓)ができやすくなります。また、外傷や手術、妊娠、血液が凝固しやすい病気、経口避妊薬(ピル)服用などによっても、血液は凝固しやすくなります。
監修:笛吹中央病院院長 尾崎由基男先生